トラハナムグリ
学名:Trichius japonicus Janson, 1885Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | コウチュウ目 |
科名 | コガネムシ科 Scarabaeidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅰ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1949年に宮田町で採集された1頭だけが唯一の記録である。本種は九州では極めてまれで,北日本では少なくない種である。そのような種が宮田町のような低山地ばかりの地で採集されたことは注目すべきことであるが,その付近がほとんどスギとヒノキの人工林となり,また平地は工業団地などになった現状からみて,本種の生息は非常に危ぶまれる。 |
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分類・形態 | 本種は顕著な色彩と斑紋をもち,背面は淡黄褐色の毛で覆われるが,前胸背板と尾節板は長く密な毛で覆われる。前胸背板は,中央でゆるく曲がる。上翅には3対の黒紋があるが,暖地のものは後紋を残して紋が小さくなるという。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道,本州,佐渡,四国,九州に分布するが,かなり局地的である。九州では鹿児島市,熊本県椎矢峠の記録がある。 |
生活史・生態・生息地 | 成虫は5月頃から山地の花に集まる。成虫は朽ち木に産卵。幼虫は朽ち木の中を食べ進み,その中で蛹化,成虫となる。福岡県で採集された個体は,アザミの花で,また熊本県椎矢峠では,ノリウツギの花で採集したとの記録がある。 |
生息環境 |
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執筆者 | (城戸) |