ナカオメクラチビゴミムシ
学名:Trechiama nakaoi S.Ueno, 1972Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | コウチュウ目 |
科名 | オサムシ科 Carabidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅰ類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 北九州市足立山の標高120 地点にある一つの谷間だけが生息地として知られている。この谷は下方に住宅地が造成され,また上方には砂防ダムが建設されて水が干上がった状態となっているため,絶滅の可能性が極めて高い。 |
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分類・形態 | 本種を含むメクラチビゴミムシ属には,北海道から九州まで100種以上が知られるが,九州には本種のみが分布し,足立山が属分布の西限となる。体長6.0~6.5mm。体色は茶褐色で,ほかのメクラチビゴミムシ類に比べやや黒っぽい。複眼は完全に消失する。前胸背板は亜心臓形で,後角には毛がある。上翅の第3条,第5条にそれぞれ2個の孔点があり,各一本の長い剛毛を生やす。 |
分布情報 | MAP |
生活史・生態・生息地 | 多少とも湿り気のある,谷間の大きな石下や,土中のすき間,落ち葉下から採集されているが,その範囲は非常に局地的である。地下浅層付近の,一定の温度と湿度の保たれた環境に生息するものと思われる。冬季,ほかのゴミムシ類が越冬している時も,盛んに活動していた例が報告されている。 |
生息環境 |
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執筆者 | (藤本) |