福岡県レッドデータブック

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種の解説

コムラサキ

学名:Apatura metis Freyer

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 チョウ目
科名 タテハチョウ科 Nymphalidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
1890年に英彦山で採集報告がある。その後,県内でごく普通に見られた。しかし,1980年代に入ってから公式の記録が急減し,特に福岡市など都市部では著しい。本種の生息地であるヤナギのある水辺環境が減少し,またその樹液が成虫の餌となるクヌギ,コナラ類の伐採が衰亡の主要因と考えられる。日本産蝶類県別レッドデータリストでも「危急種」とされている。
分類・形態
前翅長は約32mm(雄)~約37mm(雌)。
分布情報 MAP
分布(県外)
北海道~九州
分布(国内)
ユーラシア大陸北部
生活史・生態・生息地
福岡など暖地では普通年3回,5~9月に発生する。幼虫の食草はヤナギ科のヤナギ属,ヤマナラシ属。幼虫で越冬するが,3齢を中心に2~4齢の様々なステージで越冬する。生息地は平地~低山地の河川沿いのヤナギ類のある水辺環境。都市の公園や街路樹のシダレヤナギにも発生することがある。
生息環境
  • 河川
  • 山地森林
  • 湿原・池
執筆者 (矢田)
補足情報
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