クロツバメシジミ
学名:Tongeia fischeri (Eversmann)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1955年に糟屋郡相島で採集された記録が本県最初の記録とされる。その後,津屋崎町,沖ノ島,芥屋など海岸沿いで採集され,また1967年には矢部村の日向神でいわゆる内陸型の産地が発見されたが,1980年代になって報告が急減している。1990年の再調査によると,芥屋と新宮町のみからわずか見いだされたという。開発による海岸環境の変化が衰亡の主な原因と思われる。日本産蝶類県別レッドデータリストでも「危急種」とされている。 |
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分類・形態 | 前翅長は約21mm。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州(新潟南部,群馬以西)~九州北・中部 |
分布(国内) | ロシアシベリア中部から極東地域,モンゴル,中国東北部,朝鮮半島 |
生活史・生態・生息地 | 虫の食草は,ベンケイソウ科のツメレンゲ,イワレンゲ,マンネングサ,タイトゴメ(福岡市玄界島,糸島郡芥屋)など。年3~5回,4月下旬~11月に発生する。2~5齢幼虫で越冬する。成虫は訪花性が強く,ベンケイソウ科のほか各種の花を好む。生息地は,食草のある海岸,低地~山地の川原,崖,人家の石垣などの開けた環境である。 |
生息環境 |
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執筆者 | (矢田・福田) |