ルーミスシジミ
学名:Panchala ganesa (Moore, 1882)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | チョウ目 |
科名 | シジミチョウ科 Lycaenidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅰ類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅰ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1962年に福智山での雄の採集記録のみで,以後記録がない。生息地周辺のイチイガシを含む照葉樹林がほとんど伐採され,生存が危ぶまれる。日本産蝶類県別レッドデータリストでも「絶滅種」とされている。1997~1999年の調査でも再発見はできなかった。 |
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分類・形態 | 日本産は日本固有亜種。前翅長約16mm。翅表の地色は黒褐色,翅の基半部に明るい青藍色斑をもつ。ムラサキシジミに似るが,より小型,翅表の青藍色斑は明るく紫色を帯びることがない。裏面の地色もより明るく両種の識別は容易。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 関東(房総半島),近畿,中国,四国,九州地方のほか,島嶼では,屋久島と隠岐に分布し,いずれの地でも局地的 |
分布(国内) | ヒマラヤ西部からインドシナ半島北部,中国大陸,台湾 |
生活史・生態・生息地 | 年3回,それぞれ6月中~下旬,8月,9月に発生するのが一般的。年2回や年1回の説もある。多くの地域では,8月下旬~9月中旬に最も個体数が多い。幼虫の食樹として,ブナ科のイチイガシ,ウラジロガシなどが知られる。成虫で休眠越冬。越冬した母チョウは翌春食樹の新芽鱗片の内側に1個,時に2個産卵。生息地は,イチイガシ,ウラジロガシを含むシイ,タブ,カシ類の高木の繁茂する照葉樹林帯で,林床には低木が茂り,高湿で薄暗く所々こもれ日が当たるような林内環境である。しかし,そのような地域でも産しない場合が多く,本種の生息地が局限される原因は不明。 |
法令などの指定状況 | 地域指定(奈良県春日山)の国の天然記念物 |
生息環境 |
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執筆者 | (矢田) |