シロマダラ
学名:Dinodon orientale (Hilgendorf, 1880)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 本種は夜行性で,また個体数もそう多くないと考えられるため県内での記録は少なく,断片的なものにとどまる。 |
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分類・形態 | 背面の基色は灰色から褐色で,胴に40個前後,尾に15個ほどの明瞭な黒い横斑があり,この横斑は特に頸の部分にある,つまり1番前の斑紋の面積が広く,尾にいくにつれて細くなる傾向にある。腹面は白色で,前部を除いて黒褐色の小点がある。頭部も黒っぽい。この斑紋のため,時にニホンマムシやヤマカガシ,アオダイショウの幼蛇と間違えられることもある。しかし,ヤマカガシやアオダイショウ幼蛇と異なり瞳孔は縦に楕円形であるため区別できる。体鱗列数も胴の中央部で17列と少ない。成長に伴う色彩の変化は少なく,幼蛇では白と黒い斑紋のコントラストが強いことと,後頭部に白い部分が広がっていることぐらいである。日本固有種。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道の一部,本州,四国,九州。離島では奥尻島,佐渡島,隠岐,壱岐,五島列島,男女群島(長崎県)の女島,屋久島,種子島,硫黄島,伊豆大島など |
生活史・生態・生息地 | 墓地や人家付近でも見られる。基本的には夜行性で,昼間は地表の構造物のすき間や石の下などに隠れている。夜間に人家付近でも活動している関係で車に轢かれた路上死体を見ることも割と多い。餌は知られている限り主に爬虫類で,トカゲ類や小型のヘビ類を摂食し,本調査中にもヒバカリを摂食していた例がある。夏に1~9卵を産む。 |
生息環境 |
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執筆者 | (橋元) |