ニホンスッポン
学名:Pelodiscus sinensis (Wiegmann, 1835)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 今回の現地調査では全く確認ができなかった。また昨今のスッポン養殖の現状から国外産の養殖個体が逃亡して定着し,純粋な国内産の個体群との間に交雑が起こっている可能性がある。 |
---|---|
分類・形態 | 甲羅には角質化した鱗板がなく,表面がやわらかい皮膚で覆われ,爪の数が3本であること,また吻端の突出した特徴的な風貌からほかの日本産のカメと間違うことはない。甲長30㎝ほどの個体が多いがそれを上回る個体もいて,日本産の淡水性カメのうちでは大型である。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州,四国,九州,壱岐,徳之島,沖縄本島,石垣島,西表島,与那国島(一部は移入) |
分布(国内) | シベリア東南部,モンゴル,朝鮮半島,中国,台湾,海南島,ベトナム北部,ハワイ諸島 |
生活史・生態・生息地 | 底が砂泥質の河川,比較的大きな湖沼,流れの緩やかな水路などに生息する。昼行性でよく砂泥の中に潜り,吻部と眼を出している。日光浴も好きだが驚くとすぐに水の中に逃げ込む。野外では貝類,甲殻類,水生昆虫,両生類などの動物質を主に摂食しているが,飼育下では植物質も食べる。4~6月に交尾し,5~8月頃に10~40個前後のほぼ球形をした卵を産む。養殖技術の向上にともない飼育下での習性は割と調べられているが,野外での習性に関する知見は非常に乏しい。 |
生息環境 |
|
執筆者 | (橋元) |