カササギ
学名:Pica pica sericea Gould, 1845Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 鳥類 |
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目名 | スズメ目 |
科名 | カラス科 Corvidae |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 我が国では,北部九州域のみに生息し,分布は局地的であるが,世界的には広く分布している。県内での1974~1975年と1985年の生息分布調査および1982~1986年の鳥類分布調査(福岡県 1991)では,平野部から山麓へと,カラスと競合する地域でも確実に生息域を広げていて,前原市,福岡市域(雁の巣,室見川中流域,那珂川流域),小石原村,杷木町,黒木町でも繁殖している。久留米市,柳川市,大川市,筑後市,三橋町,大和町,瀬高町,山川町,三瀦町,大木町,城島町が天然記念物の指定地域となっているが,この地域での生息は増加,拡大している。しかし,近年営巣に適した大きな樹木が少なくなったこともあって,電柱に営巣する割合が急増している。分布中心地での天然記念物指定により,電柱への造巣が黙認されてきた過去の経緯が,分布拡大と関連していると考えられる。 |
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分類・形態 | 全長45cm。ハシボソガラスより小さく,尾が長い。肩羽,腹,初列風切は白く,それ以外は光沢のある緑黒色。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 佐賀県の南部域を中心として長崎県の一部,熊本県北部に生息している。 |
分布(国内) | 種全体としては,ユーラシア大陸の大部分,北アメリカの西半分,アフリカの一部に生息,繁殖している。本亜種はアムール川流域から朝鮮半島,中国南部,東南アジアの中南部までに分布 |
生活史・生態・生息地 | 留鳥で,早春,樹木や電柱の上に小枝などで,直径1 に及ぶ球形の巣を作る。電柱の巣で巣材に針金を使用したものがショートして停電の原因となることがある。若鳥は巣立後1カ月で独立した群れをつくり,11月下旬から12月にかけてつがいをつくる。 |
法令などの指定状況 | 文化財保護法(地域指定の天然記念物) |
生息環境 |
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執筆者 | (松富士) |