マナヅル
学名:Grus vipio Pallas, 1811Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 鳥類 |
---|---|
目名 | ツル目 |
科名 | ツル科 Gruidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内では,10,11月および2月の渡りの時期に,群れが上空を通過したり立ち寄ることがある。越冬例もあり,その場合は単独のことが多い。飛来する農耕地は鳥獣保護区となっていない場合が多く,誤射の危険性がある。また越冬するには広い農耕地が必要だが,宅地や工場などの造成により,まとまった面積の農耕地が減少しつつある。本県は渡りのルート上に位置し,越冬地の要件を満たす農耕地もあり,過密状態の鹿児島県出水からの分散地としての可能性があることなど重要な位置を占めている。 |
---|---|
分類・形態 | 全長127cm。大型のツル類。頭部から頸は白く,頸の下部前側から胸,腹,背中は暗青灰色で,雨覆と三列風切は淡青灰色。顔は赤く皮膚が露出している。嘴は黄色で,足は淡紅色。「クルル」と大きく響く声で鳴く。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 鹿児島県出水平野には約2000羽が渡来し世界有数の越冬地となっているがほかの地域ではまれ。 |
分布(国内) | シベリア東南部,モンゴル東部,中国東北部で繁殖し中国揚子江周辺,韓国で越冬する。 |
生活史・生態・生息地 | 広い農耕地に渡来する。イネ科植物の種子やイネの二番穂などを捕食する。越冬地では,家族群は親鳥2羽と幼鳥2羽または1羽で行動する。 |
法令などの指定状況 | 種の保存法(国際希少野生動植物種),文化財保護法(地域指定の特別天然記念物) |
生息環境 |
|
執筆者 | (岡部) |