ツクシガモ
学名:Tadorna tadorna (Linnaeus, 1758)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 鳥類 |
---|---|
目名 | カモ目 |
科名 | カモ科 Anatidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 北九州市曽根干潟における1976年からの越冬数調査(武下ら1994)によると,1986年度までは100羽以下であったが,1992年度,1993年度は最大412羽および402羽を記録した。1995年度は735羽と過去最大数を記録した。その後越冬数はほぼ安定している。また県内にも多く渡来している。曽根干潟は,長崎県諫早湾干潟が消滅した現在,我が国最大の越冬地になっているが,開発計画などもあり,その干潟の保全が急務である。 |
---|---|
分類・形態 | 全長雄56cm,雌51cm。背面から胸部にかけて,たすき状の栗色の美しい大型のカモである。桐原ら(2000)参照。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 有明海の佐賀県鹿島市新籠海岸,東与賀町大授搦にも数百羽が越冬する。 |
分布(国内) | ロシア東部,モンゴル,中国,中近東,東アフリカ,インドに分布し,ヨーロッパ中部の沿岸や,黒海周辺から中国東北部で繁殖する。東アジアには60000羽が生息すると推定される(Rose and Scott 1997)。香港や朝鮮半島南部では数千羽単位で越冬する。 |
生活史・生態・生息地 | 曽根干潟には11月中旬頃から少数が渡来し,12月下旬から個体数が増加してくる。満潮時には海面に浮遊し,一部は沖に建造中の人工島へ移動する。干潮時は汀線近くで,よちよち歩きをしながら,干潟表面を嘴ですくうようにして,主に小型の貝類やゴカイ類を捕食している。渡去は3月下旬で,この時期になると分散していた群れは1群となって海面に集結する。 |
生息環境 |
|
執筆者 | (武下) |