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種の解説

オヒキコウモリ

学名:Tadarida insignis (Blyth, 1861)

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RDB2001概説

分類群 哺乳類
目名 コウモリ目(翼手目)
科名 オヒキコウモリ科 Molossidae
RDB2001カテゴリー 情報不足
環境省カテゴリー 情報不足
生息状況・危機の状況・選定理由

1944年に沖ノ島付近に停泊中の船内で1頭が,その後,1985年に福岡市西新で1頭が採集された。県内の記録はこれらの2例しかない。

分類・形態

福岡県産はともに雌で,頭胴長88mmと85 ,尾長56mmと45,前腕長62mmと61。やや大型のコウモリである。耳介は丸くて大きく,左右は前方基部で結合。尾は腿間膜から長く突出し,その部分は尾の約70を占める。翼は著しい狭長型で,高速・長距離飛翔に適する。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道(焼尻島),埼玉,神奈川,三重,兵庫,愛媛および熊本の各道県から記録がある。しかし,発見された個体はいずれも少なく,全部で10頭ほどである。ところが,最近,宮崎県,高知県および広島県から群れで発見されている。

分布(国内)

中国,朝鮮半島,台湾

生活史・生態・生息地

これまで発見された場所も屋内,城の石垣,積まれた薪の中,路上などとさまざまであり,散発的で偶然性が強く,詳しい生態は不明である。最近,集団生息が確認されたことから,今後少しずつ生態が明らかになっていくものと思われる。飼育観察から,少なくとも2カ月の冬眠期間をもつことが知られている。

法令などの指定状況

鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(捕獲に許可が必要)

生息環境
  • 低地森林
  • その他
執筆者 (哺乳類分科会)
補足情報

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