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種の解説

ハタネズミ

学名:Microtus montebelli (Milne-Edwards, 1872)

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RDB2001概説

分類群 哺乳類
目名 ネズミ目(齧歯目)
科名 ネズミ科 Muridae
RDB2001カテゴリー 準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由

広い草原のない本県では,主たる生息地は筑後川や遠賀川などの河川敷だが,生息域が限定され,最近は河川改修や洪水調節などの影響により生息数も減少している。一部平地の耕作地などにも生息するが,生息数は少なく,休耕による荒廃や市街地化などにより,生息環境が悪化している。

分類・形態

日本固有種である。尾が短く,ずんぐりした体型をもつ,穴居生活に適応したモグラ型のネズミである。背面の毛は赤味のない灰黄色,腹面は灰白色で,耳介は小さく丸い。体重22~62 ,頭胴長95~136,尾長29~50,後足長16.5~20.4,耳長9.5~11.0mmで,尾率は50に達しない。スミスネズミに似るが,口蓋末端部がハタネズミでは棚状に,スミスネズミでは垂直に落ちる。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州,九州および佐渡

生活史・生態・生息地

九州では本種が草原や若い植林地に,スミスネズミが山林に生息することが多い。地中のトンネルと,地面と枯れ草などの間に張り巡らされたラン・ウェイを生活の場とする。時に個体数が異常に増加することもあるが,一般に生息数は少なく,草原(草地)の消失とともに,その地域から姿を消す場合が多い。

生息環境
  • 低地森林
  • 草原
執筆者 (哺乳類分科会)
補足情報

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