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種の解説

ニホンザル

学名:Macaca fuscata (Blyth, 1875)

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RDB2001概説

分類群 哺乳類
目名 サル目(霊長目)
科名 オナガザル科 Cercopithecidae
RDB2001カテゴリー 準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由
県内の広い地域に生息し,市街地にも出没する。群れは香春岳と脊振山地で確認されている。香春岳には1群が生息し,生息数の変化,開発や捕獲による群れの崩壊などが知られている。脊振山地の詳細な調査は行われていないが,数群が生息している可能性がある。多くの地域では1頭で目撃される場合が多く,まれに数頭の場合もある。直ちに生息数が減少する危険性は少ないと考えられるが,本種の行動域が自然林の分布と密接に関連していることから,将来,自然林の減少や分断化が進めば,本種の生息条件は危機的なものになることが予想される。また,本種は農作物被害など人間社会と様々な摩擦を引き起こしている。
分類・形態
日本固有種である。本種はホンドザルM. f. fuscataとヤクシマザルM. f. yakui(屋久島のみに生息)の2亜種に区分される。体色は茶褐色ないし灰褐色で,腹と手足の内側がやや白い。顔と尻は裸出して赤い。下北半島,伊豆大島,神奈川県などで野生化しているタイワンザルは,本種に比べて尾がはるかに長い。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州,四国,九州,金華山島,淡路島,小豆島,屋久島など。
生活史・生態・生息地
広葉樹林に生息し,成体雄をリーダーとする十数頭から百数十頭の群れで遊動生活する。雑食性で,果実,種子,葉,芽,昆虫類などを採食し,農林作物を食害することもある。
法令などの指定状況
文化財保護法(天然記念物)(生息地指定):青森県内北半島,千葉県愛宕山,大阪府箕面山,岡山県臥牛山,大分県高崎山,宮崎県幸島
生息環境
  • 山地森林
  • 低地森林
執筆者 (哺乳類分科会)
補足情報

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