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種の解説

アシカ

学名:Zalophus californianus (Lesson, 1828)

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RDB2001概説

分類群 哺乳類
目名 ネコ目(食肉目)
科名 アシカ科 Otariidae
RDB2001カテゴリー 絶滅
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

数十年前まで,本種は日本海の竹島で繁殖が確認されていた。以前,中国地方の日本海沿岸や北九州沿岸および離島に回遊し,生け捕りされたものはサーカスで曲芸をしていたという。しかし,最近数十年間生息情報はない。県内での生息情報は文献のみである。筑前国続風土記によると「於呂島(現在の小呂島)と奥の島(現在の沖ノ島)などにあり,まれ也」と記載されている。漂着物の博物誌(1977.石井)にも同じ記述があるが,沖ノ島の縄文遺跡からアシカ科の骨が発掘されていることもあわせて記されている。また,筑前国続風土記附録には「寛政初年(1788年)に宗像郡田野村と鐘崎浦との堺,磯邊にあかり臥たるを捕へしことあり」と記載されている。更に海獣の最近の例として石井(1977)は,明治39年に新宮町新宮神社に奉納された「膃肭臍(オットセイ)を捕獲した漁師」の絵馬があること,また昭和41年に福岡市東区海の中道の大岳西海岸にアシカ科の動物が漂着したことについて記述している。しかし,いずれもニホンアシカとしては同定確認されていない。

分類・形態

日本海のアシカは,亜種ニホンアシカZ. c. japonicusである。体長190~240cm,体重90~280

分布情報 MAP
分布(県外)

日本海の竹島や中国地方沿岸,北九州沿岸などを回遊していた。近年の情報はない。

分布(国内)

カリフォルニア,ガラパゴス諸島など太平洋中北部沿岸一帯に生息している。

生活史・生態・生息地

繁殖期には雄はハーレムを形成し交尾する。陸上で出産する。餌は魚類,イカなどである。

生息環境
  • 海域
  • 海岸
執筆者 (哺乳類分科会)
補足情報
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