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種の解説

マンゴクドジョウツナギ

学名:Glyceria x tokitana Masumura

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 イネ科 Poaceae
RDB2001カテゴリー 情報不足
分類・形態
ドジョウツナギとヒロハノドジョウツナギとの交雑によってできた自然雑種で,ゆるく叢生する湿地生の多年草。稈は高さ90~190cm,径2.0~6.0mm,花後ドジョウツナギに似たシュート由来の長い地上ほふく枝と,ヒロハノドジョウツナギに似た根茎を伸ばす。葉身は長さ19~32cm,幅4.0~9.0mm,花鞘は円筒形で閉じており,突出した縦脈の間がところどころ細い横脈でつながり,格子紋をつくる。葉舌は0.3~0.5mmと短い。円錐花序は長楕円形で大きく,長さ15~30cm,幅4~12cmある。枝は節から2ないし5本出て斜上氏,まばらに小穂をつける。小穂は短柄があり,長さ5~8mm,幅1.0~2.0mm,小花は4ないし6個つき,扁平,帯緑色から帯紫色。包穎は薄い膜質で,第一包穎は長さ1.3mm,第二包穎は長さ2mm,ともに1脈がある。小花は不稔で長さ2.5~3.3mm,護穎は小花とほぼ同長で,突出するほぼ平行な7脈がある。内穎は護穎より少し短く,2本の竜骨をもつ。葯は長さ0.8mmで細く,裂開しない。花粉は少数しかできず,中空,不定形で稔性はない。染色体数は2n=30(3倍体)。花期は5~6月。
分布(県外)
九州(福岡県,熊本県),四国(愛媛県,香川県),本州(岡山県)。ややまれ。タイプ産地は熊本県。
執筆者 長田武正
補足情報
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