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種の解説

ノヤナギ

学名:Salix subopposita Miq.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ヤナギ科 Salicaceae
RDB2001カテゴリー 情報不足
分類・形態
小低木で,高さ20~70cm。枝は繊細で群生斜上し,強靭である。小枝は黄褐色ないし暗褐色で,灰色の短毛が密生し,ときにはややビロード状を呈することのあるが,のちしだいに無毛となる。裸材には小隆起線が散在する。冬芽(花芽)は卵形,鈍頭で淡褐色,長軟毛を密生するが,のちしばしばやや無毛となり,長さ5~7mm,成葉は互生,またしばしば対生し,小さいものは長さ1.5~3cm,幅2~5mm,大きいのもは長さ3~5cm,幅5~15mm,やや厚質,長楕円形,長楕円状披針形あるいは楕円形,全縁で縁は裏側に巻き,表面は葉脈が凹入し,微細毛が散生ため灰緑色を呈し,裏面は粉白色で伏長軟毛が密生あるいは散生し,葉脈は強く隆起する。葉柄は有毛,長さ1~7mm。托葉は顕著で斜卵形,鋭頭または鈍頭,不明瞭な小鋸歯があり,長さ3~10mm。花期は4月。花穂はやや密生し,葉より早く現れ,密に花をつけ,卵形ないし楕円形。雄花穂は長さ1~2cm,径1cmくらい。雌花穂は8~10mm,径5~7mm。苞は倒卵状楕円形あるいは倒卵形,円頭,上部は黒色,基部は淡黄緑色,上部両面をも白色または帯黄色の光沢がある長軟毛をしく。雄花の腺体はふつう1個で,狭卵形,切頭。雄蕊は2個,葯は紅色または黄紅色。雌花の腺体は1個,形は雄花と同様。子房は狭卵形で短毛を密生し,柄も有毛で、腺体と同長ないし倍長。花柱は短く,柱頭は2深裂する。
分布(県外)
中国地方西部,四国北西部,九州北部
分布(国内)
済州島
執筆者 木村有香
補足情報

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