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種の解説

バイケイソウ

学名:Veratrum grandiflorum Loesn.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ユリ科 Liliaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

福岡市早良区,星野村,矢部村に8カ所の記録および標本産地があり,福岡市,星野村の5カ所では再確認されたが,ほかの3カ所では現状不明である。生育地は山地の落葉林内,ヒノキ林内で群生する。本県では自生地も個体数も少数である。土石流で消滅した自生地もあり,伐採による減少の懸念もある。

分類・形態

山地の林内に生える大形の多年草。地下茎は太くて短い。茎は直立し高さ60~150に達する。花は7~8月,大きな円錐花序をつける。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道~九州

分布(国内)

朝鮮半島,中国,サハリン,千島,カムチャツカ半島

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

山地の林下または湿った草原にはえる大型の多年草。地下茎は太くて短い。茎は高さ60~150cmになる。茎葉は基部のものは鱗片状で茎をかこみ,中部以上のものは広楕円形~長楕円形で長さ20~30cm,幅20cm内外,裏面に毛状突起が多いがないものもあり,基部は鞘になって茎をかこむ。7~8月,大型の円錐花序が茎頂に立つ。花は両性(まれに単性)で径8~25mm。花被片は緑白色,倒卵形~長楕円形で先は鈍形~鋭形,縁に毛状の鋸歯がある。雄蕊は花被片の約半長。子房に縮れ毛が密生する。蒴果は長楕円形で長さ20mm内外ある。本州・北海道,樺太・千島・朝鮮・中国(東北)・ウスリー・ダフリア・カムチャッカに分布する。和名は梅蕙草の意で,花が梅を思わせ,葉が蕙蘭(ランの1種)に似ていることによる。

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