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種の解説

モリイバラ

学名:Rosa jasminoides Koidz.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 バラ科 Rosaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

香春町,添田町,犀川町に3カ所の標本産地があり,石灰岩地の作業道沿い,山地の林道沿い,雑木林縁に自生するが,今回の調査で確認した個体数は6株にすぎない。石灰岩地では石灰岩採掘により,林道沿い,雑木林縁では管理のための除草により,減少する可能性が大である。本県ではもともと産地も個体数も少ない。日本固有種。

分類・形態

無毛の落葉低木。葉は5~7小葉からなり,頂小葉は側小葉より大きい。花は小枝の先に1~2花束生し,5~6月に開花。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(関東以西)~九州

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

無毛も落葉低木で,茎は上昇する。前年の枝はやや太く,刺は細長い。托葉は腺歯縁。葉は5~7小葉からなり,小葉は薄く,表面は鮮緑色,裏面は霜白まれに緑色。頂小葉は側小葉より大きく,卵形ないし楕円状卵形,鋭尖頭,鋭鋸歯縁。花期は早く,5~6月に咲く。花は小枝の先に1~2花束生し,ときに下に続く葉腋からも花がでる。小花柄は太くて長く,長さ2~3.5cm,上向し,やや湾曲し,有柄の腺を多生する。萼筒は卵状紡錘形,萼裂片は卵状広披針形で,舟形になり,縁にはときに1~2個の小裂片を分かち,背面は無毛,内面全体と背面の縁に綿毛を密生する。花弁は倒卵形,萼片とともに半開し,白色。花径は約2.5cm。花柱は柱状で綿毛がある。果実は楕円形をおび,大きくて,長さ7~12mm,秋に赤くなる。本州(関東以西)・四国・九州一帯の山地,おもにクリ帯に見られる。九州では標高700以上,関東では600~1200の所に生えている。日本海側には分布しない。

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