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種の解説

イソホウキギ

学名:Kochia littorea (Makino) Makino

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 アカザ科 Chenopodiaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

福岡市(東区,西区),古賀市,椎田町,吉富町に13カ所の現存産地があり,海岸の砂地に群生する。汀線の少し陸側に自生し,大潮時以外は海水に浸ることはない。博多湾東部沿岸には群落があるが,埋立とそれに付随する工事による悪影響が懸念される。九州では自生地が少なく,分布の南限域である。

分類・形態

草丈が1にも及ぶ一年草。茎は下部からよく分岐し,赤色を帯びる。花は10~11月,枝全体で円錐花序となる。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(東海地方以西)~九州

分布(国内)

朝鮮半島,中国東北部

生息環境
  • 海岸
執筆者 (筒井)
補足情報

海辺の砂地にはえる1年草。茎は下部より多くの枝を張って広がり,若い枝には褐色の毛があって,高さ30~100cmになる。葉は長倒披針形~倒披針形,長さ1~5cm,幅2~7mm,先は鋭形,基部は細まり,やや厚く,3脈があり,両面に褐色の毛がはえる。花期は8~10月。花は葉腋に1~3個つき,両性花と雌花があり,枝の上部に密につく。おしべは5個。雌花の萼は,果時に上部が広卵形,全縁の翼となる。種子は倒卵形。

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