英彦山地に自生している。『福岡県植物誌』(1975)には福智山，金山，井原山が挙がっているが未確認。採取や台風による高木の倒木により環境が変わり消滅した所がある。

上部山地の明るい林下に生える高さ約1ｍの落葉小低木。1年目の幹は楕円形の葉を互生し高さは80cmに達するが花はつけない。2年目の幹では各節に大小不ぞろいの細長い葉が5個程度つき，その中心に頭花を1個つける。花は9月下旬から10月上旬に咲く。花冠は白色で総苞は径3mm，長さ11mmあまりで細く，中には4～6個のそう果が入っている。そう果の毛は茶褐色。

本州（宮城以南）～九州，対馬