ノウルシ
学名:Euphorbia adenochlora Morr. et Decne.Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 維管束植物 |
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科名 | トウダイグサ科 Euphorbiaceae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 那珂川町,遠賀町に3カ所の記録および標本産地があり,那珂川町では70年近く再確認はされていず,現状不明であるが,遠賀町の2カ所は近年発見された産地で,車道沿いの用水路の岸上斜面に現存する。車道の路肩にあるので,除草やアスファルト化が懸念される。本県ではもともと産地が少数である。日本の固有種。 |
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分類・形態 | 川岸などの湿った草地に群生する多年草。茎は太く高さ40~60 ,葉は長さ4~9㎝,幅1~2 。花は4~5月に開花。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道,本州,九州 |
生息環境 |
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執筆者 | (筒井) |
生育地は湿地に限られ,乾燥するとなくなる。草丈30cm前後で,直立茎に葉を互生し,茎頂に5枚の葉を散状につけ,その葉腋から5本の散形枝を出し,各枝は杯状花序を頂生し,三又分枝,ついで二又分枝を繰り返す。花期は4~5月。葉は狭い長楕円形~披針形で,長さ5~6cm,幅6~7mm,縁に鋸歯はなく,裏面に短い軟毛がある。花序の下部の苞葉は倒卵形で,あざやかな黄色を呈し,遠くから見ると花弁のように見える。球形の子房の外面には,いぼ状の小突起が密生し,蒴果になっても小さいいぼ状の突起となって残る。地下茎は肥厚し長く水平に伸び,二又分枝を繰り返し,その先端から毎年新芽を生じる。北海道~九州に広く分布する。野漆の名は,その乳液が皮膚にかぶれを起こすことからつけられたが,特にこの種類だけにはげしい刺激作用があるわけではない(イワタイゲキにも同様の作用がある)。