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種の解説

カワラサイコ

学名:Potentilla chinensis Ser.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 バラ科 Rosaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

福岡市西区,玄海町,岡垣町,行橋市に5カ所の標本産地があり,行橋市では海岸の開発で絶滅したが,ほかの4カ所では海岸のクロマツ林内林縁の日当たりのよい砂地に現存し,総個体数は300株程度である。車輌の侵入やゴミの投棄で生育環境が破壊されて,個体数は減少している。

分類・形態

日当たりのよい川原や砂地に生育する多年草。茎は長さ30~70になり,葉を互生する。葉は羽状複葉。花は6~8月に咲き,黄色。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州~九州

分布(国内)

朝鮮半島,中国,台湾,モンゴルほか

生息環境
  • 河川
  • 海岸
執筆者 (筒井)
補足情報

日当りのよい川原や砂地に生育する多年草。根茎は太く,茎は長さ30~70cmになり,長毛がはえ,葉を互生する。葉は羽状複葉。小葉は15~29個で,倒披針形,長さは2~5cm,ほとんど中肋近くまで羽状に深裂し,裂片は狭くてとがる。茎の先は分枝した花序になり,多数の花をつける。花は6~8月に咲き,黄色で,径10~15mm。萼片は狭卵形,副萼はやや狭い。花弁は倒卵形で,花床は有毛。そう果は卵形で,背面は稜をなし,側面に隆起する細かいしわがある。花柱は太くて短い。本州~九州,朝鮮・中国・モンゴル・アムール・ウスリーに分布する。

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