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種の解説

サイゴクホングウシダ

学名:Lindsaea japonica (Bak.) Diels

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ホングウシダ科 Lindsaeaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由
那珂川町,星野村,黒木町,豊前市に8カ所の標本産地があるが,現存産地は那珂川町の2カ所と豊前市の1カ所だけである。2カ所は護岸の新設によって絶滅し,3カ所では現状不明である。上流域の牛舎による水質汚染で大幅に減少した産地がある。本県の産地は日本海側の北限分布域に当たる。
分類・形態
川岸や渓流中の湿潤な岩上に群生する常緑性の小形のシダ。ホングウシダの変種とされることもあるが,より小形で頂羽片がある点で異なる。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(静岡以西)~沖縄
分布(国内)
朝鮮半島,中国,台湾
生息環境
  • 低地森林
執筆者 (筒井)
補足情報
ホングウシダより小さく,葉柄は栗褐色で長さ2~5cm,葉身は長さ2~7(~9)cm,幅1~2.5cm。側羽片は3~15対,上部の羽片は最大のものの半分くらいの大きさで,頂羽片はくさび形,下部の羽片ほどの大きさになり,葉身の先端は鋭頭にはならない。羽片の前側の胞子嚢群のないところは鋸歯縁,胞子嚢群は長く伸び連結することが多い。染色体数はn=ca.80で4倍体。

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