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種の解説

ムヨウラン

学名:Lecanorchis japonica Blume

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ラン科 Orchidaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由

前原市,苅田町,犀川町に3カ所の記録および標本産地があり,前原市では道路開発で自生地が消滅したが,2カ所では再確認はされていず,現状不明である。生育地は低地,丘陵地であり,土地開発の対象になる懸念が大きい。本県ではもともと自生地も個体数も少数である。

分類・形態

常緑広葉樹林下に生える無葉緑腐生植物。茎は高さ30~40 。花期は5~6月で,花は淡黄色で,花被片は唇弁と同長。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(東北地方南部以南)~九州

生息環境
  • 低地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

常緑広葉樹林下にはえる。茎は高さ30~40cm,毛はなく,数個の鞘状葉をまばらにつける。花期は5~6月で,花は数個つき,長さ約2cm,筒状で平開しない。花被片は倒披針形,唇弁も倒披針形で先端は3裂し,中裂片の内側には長毛が散生する。本州(東北地方南部以南)・四国・九州に分布する。原記載に花色を白と書かれたことから,ムヨウランについては誤って理解されている。実際は純白ではなく,黄色がやや淡いということで,花茎にしても,はじめ汚白色,のちに黄褐色に変わる。

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