トケンラン
学名:Cremastra unguiculata (Finet) FinetMyしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 維管束植物 |
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科名 | ラン科 Orchidaceae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧ⅠA類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1990年代になって豊前市で3株発見されたが,発見者によれば,開花株は採取されてしまい,幼株が1株残っているだけという。その幼株も生長して開花すれば,園芸用に採取される懸念がある。豊前市が本県では初記録である。 |
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分類・形態 | サイハイランに類似するが,数個の花は横向きにつく。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道~九州(大分) |
分布(国内) | 済州島 |
生息環境 |
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執筆者 | (筒井) |
落葉樹林下にはえる。球形の偽球茎を細長い地下茎が互いにつないでいる。葉は2個あって,偽球茎に頂生し,長楕円形,長さ10~12cm,幅3~5cm,鋭頭,しばしば紫斑点がある。花茎は高さ30~40cm,5~6月,まばらに数花つける。苞は披針形,長さ4~6mm。萼片は線状倒披針形,側花弁は線形,ともに鋭頭で黄褐色の地に紫の斑点がある唇弁は白色で暗紫色の斑点があり,線形,蕊柱の下部を抱き,基部はほとんどふくれず,
のところで急に曲がり,3裂する。側裂片は披針形で,小さく,中裂片は倒卵形,円頭で縁が波状である。蕊柱は長さ14mm,先端の葯は円形。北海道・本州・四国,朝鮮(済州島)に分布する。和名は杜鵑蘭で,花被の斑点をホトトギス(杜鵑)の胸から腹にかけてある斑紋に見立てたもの。