福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

ヒナラン

学名:Amitostigoma gracile (Blume) Schltr.

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ラン科 Orchidaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

前原市,北九州市小倉北区,添田町,矢部村の4カ所に標本産地が,犬ヶ岳,古処山の2カ所に記録産地があるが,6カ所とも再確認はされていず,現状不明である。かつては山地の岩上および渓流の転石上に自生していたが,個体数は少数であった。園芸栽培用に採取されたのが消滅の原因の一つと推定される。

分類・形態

山地の岩上に生える多年草,高さ8~20。葉は茎の基部から少し上に1個つき,長さ3~8,幅1~2,その基部は少し茎を抱く。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(茨城以南)~九州

分布(国内)

朝鮮半島,中国

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

樹林下の岩上にはえる。茎は紡錘形に肥厚する根から出て,1個つき,長楕円形~広披針形,長さ3~8cm,幅1~2cm,基部は茎を抱く。6~7月,淡紫色の小花が10~15個,一方に偏ってつく。苞は卵形,長さ3~5mm。背萼片は楕円形,側萼片は斜卵形でともに長さ2.2~2.5mm。側花弁は斜広卵形で萼片と同長,唇弁はくさび形卵形,長さ3.5mm,ほぼ中央で3裂する。距は筒状で長さ1~1.5mm。蕊柱は短い。花粉塊は卵形。本州(愛知県以西であるが茨城県北部に飛んで分布する)・四国・九州,朝鮮・中国に分布する。

2011版データを見る

Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.