イワキアブラガヤ
学名:Scirpus hattorianus MakinoMyしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 維管束植物 |
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科名 | カヤツリグサ科 Cyperaceae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧ⅠA類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠA類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 福岡市早良区,宗像市の2カ所が標本産地で,福岡市早良区には現存するが,宗像では絶滅した。現存産地は道路沿いの湿地で20株ほどあるが,ヒメガマなどの繁茂が本種の繁殖を妨げていて,人の踏みつけもある。本種は牧草などの種子に混じって北米から移入された帰化植物の可能性もある。 |
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分類・形態 | アブラガヤ近似の多年草。根茎は短くはい,花序は1個頂生する。小穂は10~30(~40)個,頭状に集まり,黒緑色~黒褐色を呈す。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州(福島,神奈川,滋賀) |
分布(国内) | 北米 |
生息環境 |
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執筆者 | (筒井) |
- 北アメリカ東部原産の多年草で,福島県に馬の飼料として移入,帰化したものであろうと推察される。草状はクロアブラガヤに似ているが,小穂は全部無柄で,枝頂に8~40個集まって球形の集団となり,灰黒色を帯びる。果は楕円形で小さく,淡色で扁3稜形をなし,柱頭は3個。和名は磐城油茅でその採集地にちなむ。現在は絶滅したらしく,近時採取されない。