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種の解説

ヌマハリイ

学名:Eleocharis mamillata Lindb. fil. var. cyclocarpa Kitag.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 カヤツリグサ科 Cyperaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由

香春町,甘木市の2カ所が,記録および標本産地で,香春町では湿地埋立で消滅したが,甘木市では流水中に3位の群落が現存する。北方系の植物で,九州では産地は少ない。現存産地は流水中という不安定な環境であり,今後の開発行為によって減少あるいは絶滅する懸念がある。

分類・形態

池や川の水中に群生する多年草。長く横にはう走出枝がある。桿は柔かく乾けば偏平になる。柱基は圧扁された三角錐状で多少円味を帯びる。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道,本州,九州

分布(国内)

朝鮮半島,中国,ウスリー

生息環境
  • 湿原・池
執筆者 (筒井)
補足情報

別名オオヌマハリイ。山地の浅い池沼にはえ,長い匐枝がある。茎は高さ30~70cm,円くて平滑,やわらかく,つぶれやすい。小穂は披針形または卵形で長さ1~3cm,幅3~6mm,やや鈍頭で,鉄さび色を帯びる。果は倒卵円形,長さ1.5~2mm,黄褐色,柱基は小さい。刺針は6個あって,果の2倍の長さがあり,下向きにざらつく。7~10月に熟す。和名は大沼針藺で,はじめ沼針藺の名で知られたが,その後にクロヌマハリイが区別されたために改められた。基本種は北半球の北部に広く分布する。

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