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種の解説

オオベニウツギ

学名:Weigela florida (Bunge) A.DC.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 スイカズラ科 Caprifoliaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由

嘉穂町の山地に唯一の自生地があり,5株が現存している。甘木市の山地にも1株あったとされるが,原因不明で消滅している。多く着花する1株は,近年になって障害木として上部の主幹が伐採されて衰弱している。熊本県で本種に類似する植物が確認されているが,今後の研究が必要である。日本で唯一の自生地である。

分類・形態

樹高は高いもので2.5位の落葉低木。花は5月下旬に開花し,花色は赤紅色の単一で,白色花が混在することはない。

分布情報 MAP
分布(県外)

なし

分布(国内)

朝鮮半島,中国,モンゴル

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

日本では福岡県古処山頂にだけ生育している落葉低木。若枝は稜上にのみ毛がある。葉は長さ4~6cm,幅1.5~3cm,基部は広くくさび形,表面には短毛を散生し,中央脈上に毛が密生し,裏面は特に中央脈上に毛が多く,葉柄は短く,長さ2~3mm。花期は5~6月。子房は長さ9~14mmで毛を散生。萼は長さ9~13mmで毛を散生し,5裂片は披針形で大きさが不同,一部は基部で合着している。花冠は長さ3~3.5cm,濃紫紅色で,外面に細毛があり,花筒の上部はやや鐘状にふくらみ,裂片は卵形で長さ6~8mm。蒴果は長さ2~2.5cm。本種は朝鮮・中国北部・モンゴルに広く分布し,変化に富む。近年その1型が日本でも観賞用として栽培されている。

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