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種の解説

サワトラノオ

学名:Lysimachia leucantha Miq.

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RDB2001概説

画像:湿地に生える多年草。サクラソウ科。サワトラノオ。
分類群 維管束植物
科名 サクラソウ科 Primulaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

春日市,四王寺山,筑紫野市,遠賀川,香春町,三輪町,花立山,八女市の9カ所が,標本および記録産地であるが,春日・筑紫野両市の自生地は,宅地開発・湿地埋立で絶滅している。ほかは現状不明で本県では絶滅の可能性が大である。県中央部に現存するという風評があるが,現状は不明。現存しても株は少数。

分類・形態

低湿地に生える多年草。5月中下旬に開花し,9月中に茎葉は枯れるが,10月には根生葉が伸び出し越冬する。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(埼玉,千葉,静岡),九州

分布(国内)

朝鮮半島

法令などの指定状況

県指定希少野生動植物種

生息環境
  • 湿原・池
執筆者 (筒井)
補足情報

低湿地にまれにはえる軟弱な多年草。横にはう地下茎から地上茎が直立し,高さ40~80cmになる。茎は円柱形で稜があり,無毛。葉は互生し,倒披針状線形または広線形で,先は鈍いかややとがり,基部はしだいに狭くなり,柄はほとんどないかあるいはまったくない。長さ2~4.5cm,幅3~5mm。葉肉内に黒色の腺点が散らばる。4~5月,枝先に総状花序を伸ばし,多数の花をつける。苞は線形,花柄は花期に6~10mm,果期には1.5~2cmとなる。萼は深く5裂し,裂片は披針形で先は鋭くとがり,長さ3mm,黒色の腺点がある。花冠は白色で5裂し,長さ4mm,裂片は倒卵形で先は円い。花糸は葯より長く,その背面については丁字形となる。蒴果は球形で,径2.5mm。本州・九州,朝鮮に分布し,ごくまれにみられる。

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