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種の解説

イワレンゲ

学名:Orostachys iwarenge (Makino) Hara

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ベンケイソウ科 Crassulaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由
玄界灘の島や沿岸に分布し,かつては14カ所に自生地があったが,現存が再確認されたのは4カ所だけで,成株の個体数は100株以内である。しかも古い家屋の屋根に着生しているので,解体とともに消滅という深刻な状況にある。本県では移植保存が必要な植物で,緊急に対策を講じなければ絶滅する。日本固有種。
分類・形態
近似のアオノイワレンゲとは,葉が帯白緑色である点で区別。11月頃開花し種子を散布すると枯死し,翌春その株の周囲に幼株が生じる。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(秋田以南),九州(佐賀,長崎)
生息環境
  • 海岸
執筆者 (筒井)
補足情報
海岸の岩上,屋根上などにはえる。アオノイワレンゲに似るが,地上部は全体に強く帯粉して白緑色となる。ロゼットは径10cm位。ロゼットの葉は倒披針形,長さ4~6cm,幅2~2.5cm,鈍頭~円頭。花茎は高さ10~20cm。花期は9~11月。萼裂片は狭卵形,鈍頭~円頭。花弁は白色,狭倒披針形,円頭,長さ6~8mm。葯は黄色で紅色にならない。密腺は長円形,長さ0.7mm位,淡黄色。染色体数は2n=24。本州(関東以西)・九州に分布する。観葉植物として古くから栽培され,明治年間には多数の園芸品種がつくられた。

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