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種の解説

ヤナギヌカボ

学名:Persicaria foliosa (H.Lindb.) Kitag. var. paludicola (Makino) Hara

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 タデ科 Polygonaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

宗像市,北九州市八幡西区,岡垣町,若宮町,広川町,筑後市に7カ所の記載および標本産地があるが,近年の調査で確認されているのは1カ所の2株だけで,6カ所は再確認はされていず,現状不明である。生育環境はため池の水辺や岸上で,池の改修後の水位の上昇が悪影響を与えていると推測される。

分類・形態

湿地や水辺に生える一年草。茎の下部は地をはい節から根を出す。上部は斜上し,高さ40~60。葉は狭披針形から線状披針形,6~8

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(青森以南)~九州

生息環境
  • 湿原・池
執筆者 (筒井)
補足情報

水湿地にはえる1年草。茎の下部は斜めに倒れ,節から根を出し,上部は斜上して枝をわけ,無毛で高さ30~60cmになる。葉は長披針形~長線形,両端は細まり,やや厚く,両面に毛があり,裏面には腺点もあり,長さ3~9cm,幅2~9mm,短い柄がある。托葉鞘は筒状,長さ5~10mm,やや同長の縁毛がある。花期は9~10月。総状花序は細く,まばらに花をつけ,頂生または腋生で,直立する。萼は5裂し,淡紅色,長さ約1.5mm。そう果はレンズ形か,または3稜形,黒褐色で,光沢があり,長さは萼と同長。北海道・本州・九州にある。基本種はヨーロッパよりシベリアをへて,アムール・ウスリー・中国(東北)にまで分布している。

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