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種の解説

ハリモミ

学名:Picea polita (Sieb. et Zucc.) Carriere

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 マツ科 Pinaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由

山地に生える常緑針葉高木。日本のトウヒ属の中で最も低地から分布する。県内では御前岳のみに見られる。自生地の標高は約1050~1150で,ツガ,モミなどの針葉樹と広葉樹との混交林中にまばらに生育している。森林伐採により自生地が限られていることに加えて,1991年の台風被害などの影響で枯死木が点々と見られ,個体数は減少している。その一方で,後続樹となる稚樹は少ない。天然更新が円滑に進行していないので,現状のままでは県内では絶滅する危険性がある。

分類・形態

幹は高さ30,径1に達する。葉は線形で長さ15~20mm,先端が鋭くとがり,触ると痛い。花は5~6月。球果は卵状楕円形で長さ8~10cm,径4.5cm程度,秋に成熟すると下垂する。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(福島以南)~九州

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (須田)
補足情報

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