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種の解説

オオアカウキクサ

学名:Azolla japonica Fr.et Sav.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 アカウキクサ科 Azollaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
大木町が唯一の記録産地であるが,現存は再確認はできず,現状不明である。採集地の地域を調査したが,近年,クリークおよび水田の大規模な改良事業が行われた後で,生育環境が大きく変化していた。具体的な場所で絶滅を確認したのではないので,現存する可能性がある。九州では自生地が少ない。
分類・形態
アカウキクサに類似するが,植物体はより大きく,葉は鱗片状で長さ2mm前後,根には毛根がない。冬にはアカウキクサほどには赤化しない。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州~九州(佐賀,長崎,熊本)
生息環境
  • 水田・水路
執筆者 (筒井)
補足情報
アカウキクサによく似ているが,植物体がやや大型で長さ1.5~7cm。根に根毛がない。茎は密に羽状に分岐。葉は互生して覆瓦状に密につき,鱗片状で長さ2mm前後,秋に全体が紅色になるが,冬には先端部だけを残して枯れる。葉面の突起はないか,あってもわずか,胞子嚢群は水中の葉の間につき,初夏から夏に成熟し,白色またはわずかに紅色をおびる。アカウキクサと同じフラボノイドとクマリンが検出される。本州・四国(東部にまれ)・九州で,水田や湖沼に生じる。固有種。

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