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種の解説

アオグキイヌワラビ

学名:Athyrium viridescentipes Kurata

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 イワデンダ科 Woodsiaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由
福岡市早良区,北九州市小倉南区に5カ所の標本産地があるが,現存するのは3カ所で,2カ所では再確認ができず,現状不明である。生育環境は渓流沿いや林道沿いの崖地で,現存するのは3カ所で28株にすぎない。その内の1カ所では,ゴミの投棄や草刈りにより大幅に減少した。日本の固有種で,本県が北限である。
分類・形態
外形はタニイヌワラビに類似するが,葉柄と葉軸下部は紫味を欠き,淡緑色である。葉柄基部の鱗片は褐色である。新葉は一時白くなる。
分布情報 MAP
分布(県外)
九州(熊本,宮崎,鹿児島)
生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報
常緑性。タニイヌワラビに似ているが,葉柄や中軸は淡緑色で,紅紫色をおびず,葉柄基部と根茎の鱗片は淡褐色~褐色で,黒みをおびず,包膜は全縁で,鉤形に曲がるものは混じらない。山林下に生じる。固有種。

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