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種の解説

ワカナシダ

学名:Dryopteris pycnopteroides (Christ) C.Chr.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 オシダ科 Dryopteridaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由
那珂川町,北九州市小倉南区,筑紫野市,甘木市,立花町,豊前市に7カ所の標本産地があるが,再確認されたのは,甘木市の1株のみで,ほかの6カ所では現状不明である。生育環境は低地,山地の渓流沿いであったが,本県ではもともと自生地も個体数も少数であった。立花町では川岸に10株ほどあったが,原因不明で消滅した。
分類・形態
イワヘゴに類似しているが,羽片は中裂し,裂片の間がすいている。葉脈は表面でくぼみ,葉柄基部の鱗片は黒褐色から褐色である。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(栃木以西)~九州
分布(国内)
中国
生息環境
  • 山地森林
  • 低地森林
執筆者 (筒井)
補足情報
イワヘゴに似ているが,羽片の辺縁は深く切れ込み,中裂,裂片の間は逆三角状に開き,葉脈は表面でややくぼみ,下部の羽片が短くなる。葉柄基部の鱗片は黒褐色から褐色,披針形,辺縁には突起がある。オクマワラビにも似ているが,羽片の切れ込みは浅く,裂片の小脈はほとんど単生,下部の羽片はしだいに短くなり,最下羽片は最大羽片の半分の長さしかない点などで異なる。染色体数はn=82の無融合生殖。和名は発見者若名東一にちなむ。

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