福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

オドリコカグマ

学名:Microlepia izupeninsulae Kurata

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 コバノイシカグマ科 Dennstaedtiaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由
筑紫野市,須恵町の2カ所が標本産地であるが,小さいながら1群落あった筑紫野市は現状不明であり,須恵町で低地のスギ林内に現存するのは1株にすぎない。現存自生地は低地なので,大規模開発が最大の危険要因である。本県ではもともと自生地も個体数も少ない植物で,日本海側の北限である。
分類・形態
外形はイシカグマに類似するが,小羽片の切れ込みがより浅く,ソーラスが裂片の辺縁より少し内側につくので異なる。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(静岡),四国(徳島),九州
生息環境
  • 低地森林
執筆者 (筒井)
補足情報
イシカグマに似ているが,小羽片の切れ込みが浅く,羽片基部の数対以外では浅裂から中裂,葉質はやわらかく,胞子嚢群は小羽片の辺縁より内側にあり,包膜には毛が多い。フモトカグマに比して小羽片の切れ込みが深く,羽片基部の数対の小羽片では羽状分裂し,羽軸の向軸側(表面)は無毛,包膜の毛はまばら,などの性質で異なっている。染色体数はn=86の4倍体。和名は最初の発見地が伊豆半島であることから,川端康成著『伊豆の踊子』の連想による。

2011版データを見る

Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.