キリシマエビネ
学名:Calanthe aristulifera Reichb. fil. var. kirishimensis HondaMyしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 維管束植物 |
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科名 | ラン科 Orchidaceae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠA類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1933年,旧早良郡脇山村(福岡市早良区)で採集された標本が残されているのみで,その後は全く再確認はされていない。具体的な産地は不明であるが,エビネ類が乱獲された後でもあり,現存する可能性はない。本県では絶滅したものと推定される。 |
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分類・形態 | エビネに近似するが,花色は白色~微紅色で,花は全開しない。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州(三重以西)~九州 |
生息環境 |
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執筆者 | (筒井) |
- 常緑広葉樹林下にはえる。偽球茎は丸く,エビネより小型。葉は2~3個ついて,倒卵状狭長楕円形,長さ15~30cm,幅4~6cm,鋭頭,エビネより細く,先端もとがり,また葉柄は比較的長く,裏面に短毛があるなどの違いがある。花茎は高さ20~40cm,1個の鱗片葉があり,上部は子房や萼片の外面とともに帯褐色の細毛がある。花は4~5月,白色または微紅色の10~15花をややまばらにつけ,いくぶん垂れ気味に咲く。苞は線状披針形,長さ1~2cm,幅7mm,鋭尖頭。花被片は卵状狭長楕円形,長さ1.5cm,鋭尖頭,側花弁が萼片よりやや幅が狭い。唇弁は側花弁と同長,扇状で先端は浅く3裂し,ときにほとんど裂けない場合もあり,両縁は斜上し,切頭で,中央に3条の隆起線がある。本州(近畿地方南部)~九州・奄美大島に分布する。