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種の解説

フジバカマ

学名:Eupatorium japonicum Thunb.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 キク科 Compositae
RDB2001カテゴリー 絶滅
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

『福岡県植物目録』(1952)に記録された福岡市中央区大濠公園が唯一の記録産地であるが,いつ頃確認されていつ頃消滅したのかは全く不明である。1920年代までは大濠公園の西岸にはヨシ群落などの自然植生が残っていたと言われるので,自生していたのはその頃のことであろう。その後,間もなく大濠公園は公園として整備され始めているので,相当以前に絶滅したものと推定される。

分類・形態

川の堤防などに生える多年草。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州~九州

分布(国内)

朝鮮半島,中国

生息環境
  • 河川
  • 草原
執筆者 (筒井)
補足情報

川の堤防などにはえる多年草。群がってはえ,茎は高さ1~1.5,下部は無毛。葉はふつう3深裂し,裂片は長楕円形または長楕円状披針形,長さ8~13cm,葉柄は短く,表面は光沢があり,裏面は腺点がなく,やや硬い。花は8~9月。頭花は枝の先に散房状に多数つく。総苞は長さ7~8mm,片は約10個,5個の小花がある。そう果は長さ3mm。本州(関東以西)~九州,朝鮮・中国に分布する。日本には奈良時代に朝鮮を経て,または中国から伝来したもので,それが帰化したと考えられる。この類は生乾きの時,クマリンのよい香りを出すので,中国では香草または香水蘭といって,身につけたり,風呂に入れたりする。日本では秋の七草の一つである。ベトナムでも栽培する。

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