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種の解説

オオユリワサビ

学名:Wasabia tenuis (Miq.) Matsum. var. okinosimensis (Takenouchi) Kitam.

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RDB2001概説

画像:オオユリワサビの標本の画像。

九州大学所蔵標本

分類群 維管束植物
科名 アブラナ科 Cruciferae
RDB2001カテゴリー 絶滅
環境省カテゴリー 絶滅
生息状況・危機の状況・選定理由

1933年,大島村の沖ノ島で採集された標本に基づき,その2年後に新種として記載された植物で,1963年の調査で再確認されたが,1993年の調査では再確認はされていない。渓流沿いの湿潤な生育地が土で埋没したのが,絶滅の原因と推定される。沖ノ島が基準標本産地および世界で唯一の産地であった。

分類・形態

ユリワサビを大形にしたような植物で,基準標本では全体の長さが約40cm,根出葉の長さが5.6cm,幅7.1cm,蒴果の長さが2~2.5cmである。

分布情報 MAP
分布(県外)

なし

生息環境
  • 低地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

玄海灘の沖島(福岡県宗像郡大島村)だけに自生する,ごく稀な多年草。山間の渓流沿いに普通なユリワサビの変種で,全体に大きく,花茎は高さ40cm,長角果は長さ2.5cmに達する。昭和38年4月の調査で0.5ほどの小群落が1ヶ所だけ確認されたが,その後は記録がなく,絶滅寸前と推定されている。

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