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種の解説

イヌイワデンダ

学名:Woodsia intermedia Tagawa

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 イワデンダ科 Woodsiaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅
生息状況・危機の状況・選定理由
1977年に発見された築城町飯盛山が唯一の自生地であったが,1994年の調査時には消滅しており,再確認はできなかった。自生地は日当たりのよい岩場で,個体数は10株程度しかなかったが,台風による樹林の滑落と少雨による岩場の乾燥化が,絶滅の原因と推定される。全国的に見ても産地も個体数も少ない種である。
分類・形態
外見はイワデンダとコガネシダの中間形を示す夏緑性のシダであるが,胞子は正常で近年に生じた雑種ではないという。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(山形以南)~九州
分布(国内)
朝鮮半島,中国
生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報
イワデンダに似るが,葉柄に鱗片が少なく,中軸と羽片の裏面には毛が混じってごくまばらに鱗片がある。また,上部の羽片の基部が中軸に流れる点はコガネシダに似ており、中間的な性質を示すが,雑種性を示す性質はない。染色体数はn=82の4倍体。

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