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種の解説

ミヤジマシダ

学名:Cyrtomium balansae (Christ) C.Chr.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 オシダ科 Dryopteridaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅
生息状況・危機の状況・選定理由

1967年に発見された立花町山中が唯一の自生地であったが,5年後の再調査時には常緑広葉樹林が伐採されて,スギの植林地になっており,再確認はできなかった。その後の調査でも再確認はできず,絶滅したものと見なさざるを得ない。その自生地は北限分布域の一端に位置したが,個体数はもともと10株以内であった。

分類・形態

ヤブソテツ属の一種であるが,ホソバヤブソテツとともに側羽片は上方に向けて小さくなり,頂羽片がない。羽片の基部には耳方がある。

分布情報 MAP
分布(県外)

九州

分布(国内)

中国,インドシナ

生息環境
  • 低地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

常緑性。根茎は短く,斜上し,塊状,鱗片をつける。鱗片は褐色から汚褐色,卵形で鋭尖頭,長さ1cmに達し,辺縁に鋸歯がある。葉柄は長さ40cmに達することがあり,やや小型の鱗片をつける。葉身は単羽状複生、基部からその少し上で幅が最大で,先端に向けてしだいに狭くなり,広披針形,鋭頭,長さ60cm,幅20cmくらい。羽片は10~20対,短い柄があり,非相対の卵状三角形,鋭尖頭,基部は前側に耳状突起があり,後ろ側がくさび形,まれに耳状のこともあり,長さ7~15cm,幅2~2.7cm,上部のものはしだいに小さくなり,頂羽片というべきまとまりはない。葉身の各軸や葉の裏側にまで,小さな鱗片をつけ,羽片の辺縁には鋸歯がある。胞子嚢群は葉裏に散在するが,辺縁に分布が偏る。包膜は灰白色で全縁,染色体数はn=41の2倍体。

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