花はどうしていろんな色をしているの? New!!
昆虫(こんちゅう)などに花粉を運んでもらうために、目立つ色をしてアピールしているからです。
花の中には、将来(しょうらい)実を作るめしべと、花粉を持つおしべがあって、受粉(じゅふん:めしべに花粉がつくこと)することで種子が作られます。
植物は自分で動けないので、チョウやハチなどの昆虫に花粉をめしべまで運んでもらう必要があります。そこで植物たちは、花の中においしい蜜(みつ)を用意して、花びらに赤、青、黄、紫(むらさき)などの目立つ色をつけて、昆虫たちを誘(さそ)っているのです。
目立つ色の花びらの中には、アントシアニン(赤、紫、青)やカロテノイド(黄、だいだい、赤)などの色素(しきそ:色のついた成分)が入っていて、これらの色素の組合せで花の色が決まります。白色の花にはこれらの色素がふくまれていないため、白く見えます。
ちなみに、植物の中には、昆虫などを花へ誘うのに香(かお)りを使う種類もたくさんあります。どんな色や香りの花に、どんな動物が来ているのか、調べてみるとおもしろいかもしれません。