秋の七草って何と何?
ハギ、ススキ、クズ、カワラナデシコ、オミナエシ 、フジバカマ、キキョウの7種類の植物のことです。
秋の七草とは、万葉集(まんようしゅう)にうたわれている、秋の野に美しく咲く7種類の野草のことです。
萩(はぎ)の花 尾花(おばな) 葛花(くずばな) 撫子(なでしこ)の花 女郎花(おみなえし) また藤袴(ふじばかま) 朝顔(あさがお)の花
山上憶良(やまのうえのおくら)
これらの花のうち、はぎは一種類の植物ではなく、ヤマハギやマルバハギなどのハギ類のこと、おばなはススキ、なでしこはカワラナデシコのことです。また、あさがおは今でいうアサガオではなく、キキョウのこととされています。
秋の七草は、遠い昔から最近まで、私たちの身近にあって親しまれてきた野草でした。しかし、現在、キキョウやフジバカマは、絶滅(ぜつめつ)しそうな植物として国や県のレッドデータブックに載(の)っている植物になってしまいました。そのおもな原因(げんいん)は、開発や手入れ不足などによって、全国各地で草原が減(へ)ってしまったことにあります。このままでは、100年後には「秋の五草」になってしまうとも言われています。そうならないように、キキョウやフジバカマを守る活動も各地で行われています。