ケガをした動物を見つけたらどうすればいいの?
そっと見守りましょう。
野生の動物は、一度人間が育てると、自然の中に復帰するのは非常に難(むずか)しいと言われています。また、野生動物の多くは、寿命(じゅみょう)の前にケガや病気で命を落とします。そして、亡(な)くなった命を食べて、また多くの命が育っていきます。生き物を助けたいという気持ちはとても大切ですが、野生動物はそうした命のつながりの中で生きていることを理解して、見守るようにしましょう。
ただし、明らかに人によってケガをさせられた動物については、県に相談してください。
もう一つ注意しなければいけないのは、地面に落ちているヒナや、じっとしている動物の子どもを保護(ほご)することです。ヒナや動物の子どもは、親が来るのをじっと待っていることが多いです。近くに人間がいると、親が警戒(けいかい)して近づけないので、遠くからそっと見守るようにしましょう。もし、道路の上など危ない場所にいる場合には、咬(か)まれないように気をつけながら、近くの茂(しげ)みなどの安全な場所に移し、その場からはなれましょう。