役に立たないような生き物も絶滅(ぜつめつ)してはいけないの?
どんな生き物も必ず、大切な役割(やくわり)をもっているのです。
全ての生き物は、他の生きものと関係しながら生きています。バッタを食べるカマキリのような食べる・食べられるの関係、花が虫たちに甘い蜜(みつ)をあげる代わりに花粉を運んでもらう関係など、さまざまな形で複雑(ふくざつ)につながりあっています。
もしもそのつながりが失われてしまったりバランスが崩(くず)れてしまった場合、私たち人間にどのような悪い影響(えいきょう)があるかわかりません。例えば、何かの理由である毛虫が絶滅すると、その毛虫をエサにしていた小鳥が生きていけなくなり、その小鳥を食べていたキツネが絶滅に追いやられてしまうでしょう。その結果、キツネがいることで数が少なくおさえられていたネズミが大量発生して、農作物が被害(ひがい)をうけてしまうかもしれません。
このように、人間には役に立たないように見える生き物でも、絶滅してしまうと、その生き物とつながっている他の生き物まで影響を受けてしまい、全体のつながりのバランスが崩れてしまうこともあるのです。