オオジシギ
学名:Gallnago hardwickii (Gray, 1831)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 鳥類 |
---|---|
目名 | チドリ目 |
科名 | シギ科 Scolopacidae |
RDB2001カテゴリー | 情報不足 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 世界の総個体数は36000羽と推定され(Rose & Scott 1997),主要な繁殖地である北海道では,1985年には27400羽が生息するとされた(del Hoyo et al. 1996)。日本では1974年の狩猟禁止以前では毎年2000羽ぐらい,越冬地のオーストラリアでもヴィクトリア州(1984年),タスマニア島(1983年)で狩猟禁止以前には年間10000羽以上狩猟されていた。オーストラリアでは減少傾向が続き,また本州でも高原に局地的に分布し減少傾向にあるという。 |
---|---|
分類・形態 | 全長30cm。タシギに似るがやや大きく次列風切先端に白線がない。桐原ら(2000)参照。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 日本が主な繁殖地で,本州中部以北,北海道にかけて繁殖している。また広島,阿蘇山,九重山などで少数が繁殖している。北海道が分布の中心で,草原,牧場,湿原などで普通に見られる。その他,北方領土の国後島,色丹島,択捉島でも繁殖する。 |
分布(国内) | ロシア沿海州,南サハリンでも少数が繁殖し分布を広げつつある。サハリンでは本種は1962年に初めて記録され,1930~1940年代には記録がないので1950年代に島への進出と分布の拡大がなされたと考えられている。主な越冬地はオーストラリア東南部で,タスマニア島,一部ニュージーランドにも及ぶ。 |
生活史・生態・生息地 | 長い嘴を土中にさし込んで採餌するが,ミミズを好むといい,そのためタシギよりは乾いた環境を好み,休耕地,畦,畑,草地などで観察される事が多い。タシギ同様日中は活発に行動することは少ない。北海道での調査によれば,草原,牧場,湿原などで普通に見られるが,最も出現率が高かったのは大きな川の河川沿いで,オオジシギの好む環境としての河川敷の重要性が指摘されている。 |
生息環境 |
|
執筆者 | (山根) |