ミサゴ
学名:Pandion haliaetus haliaetus (Linnaeus, 1758)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 鳥類 |
---|---|
目名 | タカ目 |
科名 | タカ科 Accipitridae |
RDB2001カテゴリー | 準絶滅危惧 |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内の海岸部のほぼ全域に周年生息し冬季は個体数が増える。北九州市曽根干潟では1994年に,沖の定置網の竹竿にとまっている12羽を同時に記録した。福岡市瑞梅寺川河口でも,同時に19羽が記録されたことがある。 |
---|---|
分類・形態 | 全長雄約56~雌61.5cm。翼開張雄約147~雌約168.5cm。飛翔時は下面は白く胸部に褐色の帯が目立つ。猛禽類の飛翔は類似型が多く,高度が高いと識別困難であるが本種は容易に識別できる。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 東日本で夏を過ごしたものは,秋に西日本へ移動してくる。 |
分布(国内) | 北半球全域とオーストラリアで繁殖する。 |
生活史・生態・生息地 | 海辺や河川で生きた魚を捕獲する。海上などで高度50~100 くらいを旋回飛翔し,獲物を発見すると急降下し両足で水面を蹴るように獲物を捕獲する。しかし,失敗することも多い。捕獲時には両足を前後にして魚を運ぶが,魚が大きいと高度を上げるのに苦労し,力強く羽ばたきながらしばらくは水面上を飛翔している。定置網などの棒杭の上にとまって捕食する。内陸にはあまり飛来しないが,北九州市皿倉山や道原水源地でも記録がある。道原水源地では20cm大のブラックバスを,枝上で13分間要して食べるのが観察されたことがある。北九州市白島の岩礁の最上部に皿型の巣を造り,雛を育てた記録があるが,個体数は多いが繁殖地の報告は少ない。曽根干潟や瑞梅寺河口の,複数の個体の繁殖地は現在のところ不明である。玄界灘の地島,大島,相島などの陸地に近い島嶼や,志摩町彦山の海に面した崖地の樹木に営巣,繁殖する可能性が高いと考えられる。 |
生息環境 |
|
執筆者 | (武下) |