福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

マガン

学名:Anser albifrons frontalis Baird, 1858

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

RDB2001概説

分類群 鳥類
目名 カモ目
科名 カモ科 Anatidae
RDB2001カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー 準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由
県内では秋から春にかけてまれに渡来する。ほとんどの場合,短期間の滞在であるが,越冬することもある。比較的記録が多い福岡市瑞梅寺川河口周辺では,餌場となる周辺の農地は鳥獣保護区などに指定されておらず,誤射の危険性があり,渡来時には配慮を要する。
分類・形態
全長72cm。大型のガン類。全身ほぼ褐色で,下尾筒と上尾筒は白い。背中,翼,腹には淡色の羽縁があり,腹には不規則な黒帯がある。嘴は桃色で,嘴の基部の周囲は白い。足は橙色。若鳥は嘴が橙色で,嘴基部の白色と腹の黒帯はない。「カハハン,カハハン」と大きな声で鳴く。
分布情報 MAP
分布(県外)
最も渡来数が多いのは宮城で,石川や島根にも大きな群れが渡来する。国内の越冬数は約40000羽といわれている。西日本では島根,鳥取以外ではまれである。
分布(国内)
ユーラシア大陸の北部で繁殖し,東アジアやヨーロッパなどの温帯地域で越冬する。
生活史・生態・生息地
広大な農耕地に大きな池や沼,河川が隣接する環境に渡来する。池や沼をねぐらとし,広い農耕地で採餌を行う場合が多い。イネ科植物の種子やマコモなどを食べる。瑞梅寺川河口周辺では秋の記録が多いが,越冬例もある。河口部で休息し,採餌は朝夕に水田地帯で行うことが多く,イネの二番穂や落ち穂を食べている。
法令などの指定状況
文化財保護法(種指定の天然記念物)
生息環境
  • 河川
  • 湿原・池
  • 水田・水路
  • 河口・干潟
執筆者 (岡部)
補足情報
Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.