スミスネズミ
学名:Eothenomys smithii (Thomas, 1905)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 哺乳類 |
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目名 | ネズミ目(齧歯目) |
科名 | ネズミ科 Muridae |
RDB2001カテゴリー | 準絶滅危惧 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内の主要な山地で確認され,低地から高地まで生息しているが,その生息域は山林にほぼ限定される。確認地点も少ない。今後,自然林などの消失によって,生息数が減少する可能性がある。また,山麓域は開発の対象になりやすく,低地における生息域の減少がさらに進むことが考えられる。 |
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分類・形態 | 日本固有種である。本州中部以北のものを乳頭数の違いなどから別種のカゲネズミE.kageusとする意見もあったが,交配実験や核型などから両者は同一種であると結論されている。地下のトンネル生活に適応して,耳介や眼が小さく,尾は短い。背面の毛は赤みを帯びた褐色,腹面の毛は淡黄褐色である。体重25~35 ,頭胴長100~115mm,尾長40~45mm,後足長17~19mm,耳長11~12mm,尾率は50 に達しない。ハタネズミに似るが,毛色が異なり,一般には本種がより小型で尾率は大きい。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州の新潟,福島以南,九州,四国,隠岐島後 |
生活史・生態・生息地 | 山林に生息し,自然林に多い。山麓に接した農耕地で見られることもある。植食性,岩などがあり,湿潤で下草の多い所を好む。低山地での繁殖活動は秋から春にかけて見られる。時にはヒノキなどの人工造林木を食害することがある。 |
生息環境 |
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執筆者 | (哺乳類分科会) |